『医学のつばさ』読了
『医学のつばさ』 海堂 尊 著
−−−「加えて時風新報が『こころプロジェクト』に関する報道に本腰を入れるそうです。村山記者は以前、曾根崎君に言われたことをずっと気にしていたそうで、『今度は、邪魔する相手が首相だろうが米軍だろうが、真実を伝えてやるから覚悟しろ』という伝言を頼まれました」
真実を報道しないなんて新聞記者じゃない、と僕がキレたことを覚えていてくれたのか、と胸が熱くなる。どんな思いも、口に出さなければ、相手には伝わらない。
だから、伝わらないと思っても、口にしなければダメなんだ。
世の中は、すべてダメモトでできているんだから。(p256 14章 人生は、行き当たりばったりのでたとこ勝負。より)
現実世界とはかけ離れたような、巨大新生物が登場する話ではあるけど、上に抜き出した部分のような思いを海堂さんはこの物語に込めたかったのではないかな?と感じています。
「たまご」「ひよこ」ときて「つばさ」まで読み切って、少しすっきりとした気分も (^ ^)
ダメモトでも口に出してみる。自分もそうしてみようと思います。