読書のキロク
『お探し物は図書室まで』 青山 美智子 著 −−−いつのまにか繋がっていた見えない糸をたぐりよせるように、僕たちは動き続ける。やることはたくさんあるけど、「時間がない」なんて言い訳はもうよそうと僕は思った。「ある時間」で、できることを考えていくん…
『ハック大学式最強の仕事術』 ぺそ 著 ●「社内評価」は上司や会社の評価を気にしなくて良い ・会社や上司からの評価は、転職や人事異動でリセットされる ・市場から評価される人材を目指す ・労働市場は海であり、キャリア構築は航海である ・船の中しか見…
『夜明けのすべて』 瀬尾 まいこ 著 −−−「薬、減らして大丈夫でしょうか?」「一気にではなく徐々にやればいいし、できなきゃ、また元に戻せばいいだけだからね」医者はさらりと言った。断薬はつらいし、一度失敗すると苦労する。そういう話は、ネットの情報…
『THE やんごとなき雑談』 中村 倫也 著 −−−救いとなったのは、「諦める」ことだった。高望みを、諦める。人に理解してもらいたいと作った、美化した自分を諦める。その場しのぎで不安を取り繕い、誤魔化すことを諦める。無駄に人と比較しては落ち込む弱い自…
『スモールワールズ』 一穂 ミチ 著 −−− 『温泉泊まった翌朝、手術の話になったろ。「俺のをやれたらいいんたけどな」って。まじ笑うんだけど、あの瞬間、俺、許しそうになった。もういいやって思いそうになった。だって親の言葉だったもん。病院で子どもが…
『京大 おどろきのウイルス学講義』 宮沢孝幸 著 −−−現在、新型コロナウイルスを巡って世論が割れています。割れているたけならまだしも、意見が異なる者同士がお互いいがみ合っているところもあります。私はそのことをとても悲しく思います。この時期に、こ…
『52ヘルツのクジラたち』 町田 そのこ 著 −−− 穏やかな光の差し込む図書館の窓際で、声をあげて泣き出しそうになった。これは、わたしだ。わたしの声は、誰にも届かない52ヘルツの声だったんだ。 でもわたしはちゃんと声を聞いてくれたひとに出会えた。アン…
『流浪の月』 凪良 ゆう著 −−− 女性の警察官が梨花ちゃんの手を取った。わたしはとっさに反対の手をつかんだ。どれだけ強くつかんでも、この手は離れる。わかっているのにつかんだ。幼いわたしの手を、文はしっかりとにぎってくれた。この世界のどこかに、わ…